金融機関の相続手続きは窓口にいけばどうにかなりました。

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こちらでは、銀行・郵便局など金融機関での相続手続きについて記載しています。

なかなかすることのない死亡後の相続手続きですが、私の場合そんなに難しくありませんでした。もし、気になっている故人の口座があるなら早くに始めるのをおすすめします。参考になったWEBページとともに、その過程をご紹介します。

金融機関での相続手続き

金融機関に関する相続手続きは、始めるまでが一番面倒です。あとは窓口の人に案内されながら進めばいいので、思ったよりスムーズです。

私は、郵便局、銀行、農協で相続手続きをおこないました。郵便局や銀行の窓口には、2回行きました。時間はかかりましたが、農協は1回ですみました。

手続き自体は、どこも以下の流れでした。

  1. 故人が保有していた金融商品の調査
  2. 手続き書類の作成

貯金等照会・本人開示の手続きはしたほうがよい

親御さんの金融資産について、あなたはすべてわかりますか?私には、わかりませんでした。そんな方は多いのではないでしょうか?

そこで、郵便局でも銀行でも、故人の預金や保険、金融商品など、その金融機関と故人との取引状況を調査できるようになっています。

これを郵便局では「貯金等照会」、銀行では「本人開示」と言います。

 

エンディングノートに記載していたり、故人が話していたりと、「調査しなくてもわかっている」と思うかもしれません。しかし、故人本人も忘れていることもあるので、調査をしたほうがいいと、私は思います。

ですから、どこの金融機関と取引があるかについては生前に話しておくとスムーズです。

もし、わからなければ郵便物で判断するのがいいと思います。実際に私も参考にしました。

金融機関の相続手続きに必要な書類

持参すべき書類は以下の通りです。これらはコピーした後返却されました。これに印鑑が必要でした。

  1. 本人が故人であることを示す書類(除籍謄本)
  2. 相続人と故人との関係を明示する書類(戸籍抄本や戸籍謄本)
  3. 申請する人が相続人の代表であることがわかる書類(相続人の同意書)
  4. 窓口に来た人が申請する人でない場合には委託書
  5. 窓口に来た人の身分証明書(免許証、マイナンバーカードなど)

相続人と故人との関係を明示する書類については、故人との関係がわかれば大丈夫です。私の場合、自分の戸籍抄本に両親の名前があったため、それを使いました。

法定相続証明書

また、法務局での相続手続きがすんでいれば、上記の1~3までは、法定相続証明書の提出で替えることができます。法定相続証明書の取得については以下のリンクを参照してください。

相続関係がシンプルだった私でも、書類をたくさん持って歩くのはストレスでした。ですから、相続関係が複雑な方は、法定相続証明書を法務局で発行してもらうことをおすすめします。発行手数料は無料です

自分で相続登記をしました…法務局での手続き | ひとりっこでもあたり前じゃない|見て見ぬふりだった私の実家じまい (sakurae.xyz)

必要書類の記入・提出

故人の保有していた金融商品の説明を受け、解約の手続きをおこないました。郵便局と銀行は私の口座に振り込みにし、農協は口座がなかったので現金で支払ってもらいました。

なので、振り込みをお願いしたいときは、自分の通帳と登録している印鑑が必要です。

私の場合、書類の記入が複雑になると苦手意識が出るので、窓口手続きでよかったです。

相続手続きはWEBでも

WEBでも相続手続きが行えます。日中忙しい方は、そちらを使えば簡単です。私のように、不安な人は窓口をおすすめします。

ゆうちょ銀行以外の手続きについては、各ホームページをご確認ください。

相続手続きを始めた時点で口座は凍結されました

母の銀行口座は、相続手続きを始めた時点で凍結されました。

しかし、銀行勤務の友人に聞いたところによると、

あくまでも、口座凍結は「死亡の事実を知った時」だから

銀行の人が他の方法で知った時も凍結されることがあるよ。

新聞で死亡記事をチェックしているということはないけれど

有名人や銀行関係者の知り合いだと早い時点で凍結されることがあるから注意が必要だよ。

ということです。つまり、口座凍結のタイミングはいろいろのようです。

また、郵便局で手続きをすると郵便物も配送されなくなります。もし必要なら、転送の手続きをしておきましょう。

相続に期限はないが…

口座の相続に期限はありません。

しかし、取引が10年ない口座は外国銀行や長期信用銀行以外であれば休眠口座となってしまいます。そのうえ、銀行によっては2年取引がない口座には、未利用口座管理手数料が必要になります。つまり、目減りするのです。

休眠口座預金であっても払戻しを受けることはできます。しかし、手続きはいっそう煩雑になります。ですので、できれば早いうちに相続手続きをおこなっておきましょう。

実は、金融機関に関する相続手続きは、始めるまでが一番面倒です。なぜなら、一度始めてしまえばプロにお世話になりながらも終えることができるからです。

手続きをおこなっていないと、どこかで気にかかるもの。それに、もしあなたが事故に遭って、子どもの世代にまで相続が残ったら面倒です。私は気にかかることが嫌で、母の死亡後まとめて手続きをしました。金融機関で相続手続きをおこなわなくちゃと気にかかっているのなら、手続きを始めてスッキリしてはいかがでしょうか?

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