後悔しない人生とは?|自宅で亡くなるでは得られなかったこと

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これは、後悔しない人生とは何か、母の事例について私が考えたことをまとめた記事です。

自宅で死にたいという思いに隠れているもの

自宅で死ぬということ|見て見ぬふりではダメな理由 の記事では、一人暮らしの人が多いこと、最後は自宅で死にたいと思っている人が多いことをご紹介しました。

では、自宅で死ぬことを希望する気持ちには、どういう思いが隠れているのでしょうか?

それは、ギリギリまで自分らしく生きていたいからではないでしょうか?
後悔しない人生を生きたい。死に方の選択は生き方の選択でもあります。

自宅で亡くなれば後悔しない人生が送れる訳ではない

自分らしく生きて、後悔しないで死ぬために自宅で死にたい

それは、理想的に思えます。でも、自分らしく生き、後悔しないという生き方に通じます。自宅にいれば、それだけで自分らしい後悔しない生き方ができる訳ではありません。自宅にいても、自分を抑えて本当の気持ちを隠している人は多くいます。それは、たぶん私の母もそうでした。

自分らしく後悔しない生き方。

それは、どんな生き方でしょうか?そんな生き方は施設では、できないことなのでしょうか?施設で逝った母は、自分らしさを手放したのでしょうか?

なんとなく、ここのところにモヤモヤした感覚がありました。

死の直前に後悔すること、という記事との出会い

SAKURAE
SAKURAE

そう思っていた時に、こんな記事に出会いました

以下、引用した文章です。

それでも、人生の最後に「より後悔がない人生だった」「より良い人生だった」と思えるために必要な条件を挙げるならば、次の4つになるでしょう。

・自分で自分を否定しないこと
・いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと
・家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと
・今日一日を大切に過ごすこと

「死の直前に後悔すること」3500人を看取ったホスピス医が証言する”患者の無念”https://president.jp/articles/-/45222?page=1より

この記事が縁で「あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる」という小澤竹俊さんの本と出会いました。

母は後悔しない人生だったのか

SAKURAE
SAKURAE

この本を読んで、母のことを思いました。

この本の中で、『自分は社会の役に立たない人間』ということ恐れる人ほど、死を前にして戸惑うとありました。母は「人に自分の弱さを見せる」「感謝する気持ちを言葉に出す」ということを、とても嫌う人でしたから、死を前にした時は、大変な葛藤を覚えたのではないか。そう感じました。

けれど、母の場合、施設に入ったことも悪くはないのかも知れない。そう思えるようになってきました。

人生に後悔しないための条件を再掲しておきます。

・自分で自分を否定しないこと

・いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと

・家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと

・今日一日を大切に過ごすこと

「死の直前に後悔すること」3500人を看取ったホスピス医が証言する”患者の無念”プレジデントオンラインhttps://president.jp/articles/-/45222?page=1

母の場合、理想的な自分と現実の自分が剥離している人でした。そして、常に言い訳をしているようなところがあって、自己否定が強かったのだと思います。新しいことを警戒し、愛情を口に出すことはありませんでした。

私は、それを母そのものだと思っていました。母と私の間にある扉は閉まっていたのです。

第三者に介入してもらってからこそ、少し開いた扉

それまで、母は叔母以外の人とは、ほとんど感情的なつながりを持たず過ごしていました。でも、途中お世話になった施設で、文句を言いながらも変わりました。

笑ったり、みんなの前で話をしたりと「新しい一歩を踏み出すこと」を余儀なくされたのです。

そして、入院してからは逃げ場がなくなり、周囲に(叔母たち)うるさく言われて「ありがとう」が言えるようになってきていました。(それまでは、プンと奥に引っ込んでいました。

もし、行政や医療に繋がらずに、自分の調子の悪さを見て見ぬ振りをしたまま自宅で亡くなっていたらどうだったでしょう?

あのまま、自分の作ったプライドの壁の中で過ごしたら、亡くなる時に、もっと後悔したんじゃないか?そう思います。

施設を毛嫌いしないことも後悔しない人生のコツ

長い年月な家族関係がこじれてこじれて、なかなか本心が出せなくなっている家族はいると思います。私たちのような場合、第三者に介入してもらったのが良かったと思えます。

自己満足かも知れません。

でも、役に立てられそうなものは、なんでも使ってみる。施設を毛嫌いしない。

それも、後悔しない生き方、人生のためのコツかも知れない。そう思います。

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