こうして実家の土地にアパートを建てることになりました。
でも、アパートの本契約をしたからといって、すぐに建設にはなりません。
家を解体し整地する必要があります。
そして、家を解体するのは解体業者…なのですが、そのままでは解体はできません。この記事では、解体前にしなければいけないことです。
そのとき気をつけたことで、よかったと今思うことも、紹介します。
家はそのままでは解体できない
解体業者は、家を差し出せば、丸ごと解体してくれるわけではありません。解体する前には事前準備が必要です。
それは、解体時に残しておいてもいいものは限定されているからです。
解体時に残しておいてもいいもの
解体のとき残しておいていいものは、木とガラスとコンクリートなど。建物に使われている素材だけです。
具体的には、家具と植物だけです。
服や布団、電化製品、茶碗、絵、薬局のいろいろなどは、すべて処分する必要があります。
最後は処分業者に依頼する
その頃の私は、背中を切開してボルトを入れたばかり。なかなか体が動かず、体が母の暮らしていたすべてを処分するのは、どう考えても無理でした。
なので、解体の前の日に家の中を処分する業者に入ってもらうことにしました。
これは、正しい判断だったと思います。
元気で体が動いていたら、他人に私物の処分を任せるのは贅沢だと考えたかもしれません。体が動かない前提があるからこそ、任せられたのがよかったです。
いま、何もやることがない人以外は、誰かに頼ることをおすすめします。
処分業者に任せる前にしたこと
実家にあるもののうち、手がつけられるものについては、いろいろな方法で使い手を探しました。参考にしてください。
それでも、クリーンセンターに持ち込んだものも、たくさんありました。持ち込めないものもたくさんありました。(人の暮らしには物がたくさんあるのを、痛感しました。)
店舗部分にあったもの
店舗商品(私が管理薬剤師となっているため、できたことがあります)
友人・知人に格安で販売
ニーズがあるものは同業の方に譲る
卸に返す(受け取ってくれた業者は、6つのうち2件のみ)
医療用医薬品、未開封品はリバイバルドラッグに売却
医薬品・医薬部外品・医療用具以外はメルカリで販売
毒劇物は産廃業者に依頼(保健所に相談して届け出)
商品棚・机
必要な方に譲る。(花屋さんやカフェの備品になって、活躍中。)
薬局備品
メルカリで販売
一部、同業の方に引き取ってもらう
見守り110番ポール
小学校に返却
花器
多くはフラワーアーティストの友人に譲りました。
知人友人たちにも、気に入ったものを持って行ってもらいました。
私も2つもらいました。
着物
着物の買い取り業者に引き取ってもらいました。
帯は、先に出てきたフラワーアーティストの友人にも、もらってもらいました。
寄付したもの
母は祖母から譲り受けた茶器を持っていました。
また、いわさきちひろさんのリトグラフもありました。
これは、寄付しました。
自分がしまい込むより、誰かに使ってもらう方がいいと思ったからです。
その後、リトグラフについては市の施設に飾っていただき、お礼状までいただきました。先日、その絵をみる機会があったのですが、子どもとの交流に使われている部屋にピッタリで、とても満たされた気持ちでした。
実家のものの処分は「欲を出さない」
実家の処分で気をつけたのは「欲を出さない」ことでした。
「これは高いものだ」とか「価値がある」とか、思い始めるとキリがなくなります。必要とされる場所に、必要とされる方に物を渡すことを心がけました。
欲を出して、必要ないものを持っていると、幸せが逃げてしまいそうな気がしたのです。
結果、それで、良かったと思います。
おすすめします。