実家の片づけの目的は?仲が良いからこそ知りたいこと

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SAKURAE
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このブログは、「母のいる場所での実家の片づけは無理!」と思った私の話ですが、実家を片づけようとすることで、仲が良い親子の亀裂が生まれるって知っていますか?

実家を自分の家と同じように片づけようと思ってはダメです。ふたつは、そもそも目的が違うのです。当然、やり方も変わってきます。

この記事では、親が元気なうちに、実家の片づけをしようと思う方に知っておいてほしいことをまとめました。「うちは仲良しだから、大丈夫!」と思う方にこそ知ってほしいと思います。

自宅と目的が違う実家の片づけ

実家の片づけは、「親が健康に気持ちよく暮らせる」ことを目的にしましょう。それは、親のためにもあなたのためにもなることです。

まずは、親の安全を優先するのが大切です。親の健康に影響しそうなところから始めましょう。

安全・健康を守るためにおこなう片づけ

なぜ、片づけは、高齢者の安全・健康が守るのでしょうか?その理由を平成 30 年9月 12 日高齢者の事故の状況について-「人口動態調査」調査票情報及び「救急搬送データ」分析-から抜粋して説明します。

生活の中の事故は交通事故より多い

高齢者の不慮の事故の原因は、交通事故より他の原因が多いのをご存知でしょうか?それは、以下のグラフをみてもわかります。死亡原因のベスト3は「誤嚥などによる窒息」「転倒・転落」「溺死、溺水」です。平成28年にいたっては、この3つの死亡原因は交通事故の倍以上になっています。このうち、転倒・転落は、要介護状態の原因になりやすいといわれています。

 家庭内で転倒・転落がおきている

平成 28 年の「転倒・転落」による高齢者の救急搬送者数をみてみましょう。このデータによると、年を重ねるにしたがって、家庭内の事故により救急搬送される人の割合が増えています。特に90代では人口10万人当たりの年間の救急搬送者数が1万人に近いのです。

 

居室で転倒・転落する人が多い

発生場所・事故死因別に見た高齢者の「転倒・転落」による救急搬送者数を以下のグラフに示しました。この結果をみると、「転倒・転落」の大部分は、毎日暮らしている居室でおこっていることがわかります。つまり、居室で転倒・転落し、要介護状態になる人は多いのです。

片づけで親の安全・健康を守る

つまり、居室での転倒・転落は高齢者にとって大きなリスクになります。ですから、床を片づければ、ずいぶん減り、不慮の事故にあう可能性が減らせます。結果的に、寝たきりになることも防げると言えるでしょう。

また、高齢者の住宅には、冷蔵庫の中や食品棚に賞味期限がずいぶん切れた食品が置いてある場合が多いと感じませんか?これは、長年ものを大切にした結果でしょうが、小さい文字が読めないのでわからないせいかもしれません。つまり、ここにもリスクがあります。なので、食品を見直し片づけることも、健康を守ることにつながるのです。

 

実家の片づけの順序

まず、片づけは転倒・転落のリスクの大きいところから始めましょう。

片づけのアンケートでは、多くの人が実家のクローゼットを片づけたいと思っていたのですが、あまり必要ありません。なぜなら納戸や倉庫のものは入れっぱなしだからです。まず居室を片づけ、それから廊下やトイレまでの動線に手をつけるべきです。

1.居室の床
2.居室の高いところ
3.階段・廊下・トイレ
4.台所

 1.居室の床

まずは。最も転倒・転落の多い居室を片づけましょう。もし通販の段ボールや雑誌などが積んであれば処分し、動線を広く確保しましょう。

 

 2.居室の高いところ

近年、地震が増えています。ですから、地震対策も必要になってきています。でも、高齢者が高いところのものを片づけるのには転落のリスクが伴います。

なので、実家の片づけでは高いところにも優先的にてをつけましょう。

日中最も多く過ごすところには、できればタンスなど背の高いものを置かないようにしましょう。高いところに物が置いてあれば片づけましょう。

 

階段・廊下・トイレ

階段・廊下・トイレの床に物が置いてあれば片づけます。同様に高いところのものにも気をつけましょう・

 

台所

賞味期限や消費期限の文字は小さくて見えにくいことが多く、高齢者では読みにくいかもしれません。なので、食品の期限を確認することをおすすめします。そうすれば、食中毒予防にもなります。また、清掃して、できれば消毒しておきましょう。

 

実家の片づけルール・3箇条

自宅の片づけと実家の片づけは違います。なぜなら、それは「実家の片づけは、親のために行う」ものだからです。

安全に過ごしやすいようにするのが、実家の片づけです。

実家の片づけルール・3箇条
  • 親が慣れ親しんだやり方で行う
  • 昔の親でないことを知って行う
  • 文句を言わずに行う

親が慣れ親しんだやり方で行う

片づけをしたあとに使うのは親です。ですので、片づけのルールを説明しなければいけないような収納にしては、親にストレスを与えるだけです。

親のわかりやすさを優先します。なので昔からの親の片づけ方法で、行いましょう。

 

昔の親でないことを知って行う

どんなに元気に見えても、親は、あなたが家を出たときよりも老化しています。

ときには、「あんなに几帳面で私を叱っていたのに……」と思うこともあるかもしれません。

ですから、心の準備も必要です。ショックを受けることは、覚悟して始めましょう。

 

文句を言わずに行う

片づけしているときに、自分の想定以上のことがあるばあいもあります。当然できていると思っていると、文句を言わずにいられない気持ちになるかもしれません。

人間はキツイ言い方をされると、意地になるものです。実家の片づけをするならば、文句は封印して実施しましょう。無理ならやらなければいいのです。

 

無理は禁物

生前の実家の片づけが無理なら、私のように母が入院しているときと死後に片づければいいと思います。

それもしたくなければ、業者に頼みましょう。

今では、貴重品を査定してくれる片づけ業者も存在します。

 

親が元気なうちの実家の片づけは親の安全・健康のために行なう

実家の片づけは親の安全・健康を守ってくれます。

実家の片づけの目的は親の安全・健康のため。親が住みやすい方法で、文句が出そうなら休みを取って無理せずに行うことが大事です。

「無理ならやめておけばいい」私はそう思います。

 

 

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